ここ数年、日本でのクラフトビール、海外ビールの人気が高まっていきました。酒屋さんでのビールの取り扱い数もどんどん増えて、コンビニでも様々なビールが販売されるようになりました。
DinigBAR Hidden Loungeでも、サッポロ生ビールの他に12種類の海外のビールを取り扱っています。
ということで、前回の「厳選☆世界のビール12種味の違い(前編)」では当店取り扱い海外ビールのうち6アイテムを産地、香り、味わいなどを比較して紹介させていただきました。
今回は残りの6アイテムを紹介いたします!
続・本場ヨーロッパ各国のビール
まずは前回からの続きで、本場ヨーロッパのビールを数アイテム紹介いたします。
前回は、ドイツの「ヴァルシュタイナー」、ベルギーの「ヒューガルデン・ホワイト」、イタリアの「モレッティ」、チェコの「ピルスナー・ウルケル」を紹介しました。
今回はスペイン、フランス、イギリスのビールを紹介いたします。
1.エストレージャ・ガリシア
スペイン北西部にある自治州、ガリシア地方のラ・コル-ニャ県が誇る上質な水によって育まれた伝統的な地ビール。まさにスペインを代表するビール。
エストレージャ・ガリシア
ESTRELLA GALICIA
【スタイル】ラガー
【生産地】スペイン
【アルコール度数】5.50%
【原材料】大麦麦芽、ホップ、コーン、米
【色】やや濃いめの黄金色
【苦味】 弱い ★★☆☆☆ 強い
【甘み】 弱い ★★★☆☆ 強い
【酸味】 弱い ★★☆☆☆ 強い
【コク】 弱い ★★☆☆☆ 強い
【キレ】 弱い ★★★★★ 強い
エストレーリャ・ガリシアはガリシアの星と言われるスペインの地ビール。スペイン北西部のガリシア州にある創業は1906年のイホス・デ・リベラ社により製造されるラガービールです。
イホス・デ・リベア社は設立当初からビール製造だけでなく氷の製造もしており、現在ではワインやシードルの生産も手がけています。1970年には工場を新設し、その事業規模を拡大しています。
口当たりはライトですがしっかりとした風味のラガービールです。香りがしっかりとしており、麦の香りをベースにコーンの香りと僅かなクローブの香りがアクセントを与えています。
飲み口は軽やかでさっぱりとしており、口に含むとやさしい甘さと柑橘系の酸味が口の中に広がります。その後、徐々にホップの苦味へと変わっていきます。後味もさっぱりしており、苦味と酸味を僅かに感じた後にスッと消えていきます。
ライトでキレのあるビールですので、どんな料理ともよく合います。こってりした肉料理やカレーなどの味の濃い料理には特にぴったりだと思います。
2.クローネンブルグ1664
フランス東部、アルザス地域圏のストラスブールに1664年に設立されたアット・ブルワリーが、1850年に醸造所がストラスブールのクロナンブール地区に移転し、名前をクローネンブルグとして製造しているフランスNO.1ビール。
クローネンブルグ 1664
KRONENBOURG 1664
【スタイル】ラガー
【生産地】フランス
【アルコール度数】5.00%
【原材料】大麦麦芽、ホップ
【色】明るい黄金色
【苦味】 弱い ★★☆☆☆ 強い
【甘み】 弱い ★★★☆☆ 強い
【酸味】 弱い ★★☆☆☆ 強い
【コク】 弱い ★★★☆☆ 強い
【キレ】 弱い ★★★★☆強い
華やかな香りとスッキリとしたのど越しが人気のラガービールです。フランスでは40%という圧倒的なシェアを誇っています。
香りは豊かと言うよりも華やかといった印象で、フルーティーな香りをベースに、ハチミツのような濃厚な甘さ、モルトとホップのビールらしい香り、クローブやシナモンなどのハーブの香りと複雑かつ上品に仕上がっています。
飲み口はさっぱりとしており、口に含むとモルトとホップのビールらしいしっかりとした味が前面に感じられ、その後、微かな麦の甘味と酸味がじわっと広がります。後味もさっぱりとしており、ほとんど余韻を残さずスッと消えていきます。
ハーブやソースなどの香りの豊かなお料理との相性が抜群で、フランス料理やイタリヤ料理、スペイン料理などと合わせるのがおすすめです。
3.クローネンブルグ・ブラン
クローネンブルグの白ビール「ブラン」。ほのかに甘い柑橘系の風味で飲みやすく、女性に大人気。
クローネンブルグ ブラン
KRONENBOURG BLANC
【スタイル】ベルジャンスタイルホワイト
【生産地】フランス
【アルコール度数】5.00%
【原材料】大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ、糖類、着色料(カラメル)、香料(レモン)、オレンジピール、コリアンダー
【色】白濁した金色
【苦味】 弱い ★☆☆☆☆ 強い
【甘み】 弱い ★★★★☆ 強い
【酸味】 弱い ★★★☆☆ 強い
【コク】 弱い ★★☆☆☆ 強い
【キレ】 弱い ★★★☆☆強い
優しくふわっと感じる穏やかな甘いオレンジとレモンの香り。そしてコリアンダーが香りを締めています。口に含むと、柑橘の香り、コリアンダーの香りがよりしっかりと感じられます。香りのわりに飲み口はすっきりとしています。
味わいはまろやかで、苦みは殆どありません。泡にも苦みがないので非常に飲みやすいです。
モルトのコクは穏やかで炭酸も少なめですが、甘さがあるので飲み応えはわりとしっかりしています。
フルーティーな甘さと酸味が特徴のビールなので、食事中というよりも食後にデザートと一緒にいただきたくなるビールです。
また、ハーブが効いたソーセージなど、ハーブ系の料理との愛情も良いと思います。